「刻轟」(ときぐるま)
黒金の 旧き澤往く刻轟 匂ふ夏錆び 懐かしき寂び
訓:くろがねの ふるきさわゆくときぐるま におうなつさび なつかしきさび
用語解説
黒金 くろがね
鉄のこと。
刻轟 ときぐるま
レトロな列車に乗ることでタイムスリップする気分から、タイムマシーンのイメージをそのように表現した。車を轟と書いたのは思いつきだが、列車に関してそのように当てるのはあながち見当違いではないはずだ。
夏錆び なつさび
鉄といえば錆。そこに夏の要素を付加したら面白いと思って作った造語。
懐かしき寂び なつかしきさび
回顧的な感傷を「夏錆び」との語呂合わせ的に侘び寂びの寂びとして詠み込んだ。
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