「響む三界」(とよむさんがい)
奥宮に 秘り佇む大六天 響む三界 刺さる十字架
訓:おくみやに ひそりたたずむだいろくてん とよむさんがい ささるじうじか
用語解説
大六天 だいろくてん
第六天魔王(大自在天・他化自在天)のこと。もともとインドの破壊神シヴァのことだが仏教にも仏教の守護神として取り入れられた。迷いの世界である三界の最下位にあたる欲界六天の中で最も高いレベルの世界に住するとされる。短歌では十字架と第六天を同時に詠んでいるが、思想的な関連性は皆無。狭山公園を歩いていた際に木のウロに不気味に刺しこまれていた十字架と、その木の近くで同じく狭山公園の端にある神社の奥に祭られていた大六天社をモンタージュ式に詠んだ。
三界 さんがい
欲界・色界(しきかい)・無色界(むしきかい)の三種の世界で仏教でいう迷いの世界の総称。
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