「朱き兜」(あかきかぶと)
烏羽魂の 朱き兜を 纏ふなら 袂も濡れむ 盃の血で
訓:うばたまの あかきかぶとを まとうなら たもともぬれむ さかづきのちで
曼珠沙華関連:
北風の息 /
死の曼珠沙華 /
焔 /
線香華灯 /
魔界
用語解説
烏羽魂の うばたまの
通常、漆黒の何かにかかる枕詞だが、この短歌では敢えて「朱色の兜」にかけている。これは「兜」(に譬えた曼珠沙華)を包みこみ、また同被写体が吸い込むことでおそらくは内包もしているであろう深い夜の闇にかけたもので、あからさまに言語表記されない対象に枕詞をかけるという新たな表現方法である。
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