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2009/06/07(Sun)12:05
「奇しき宇宙」(うつくしきそら)
集真藍の 織り成す葉禰の 藍深く 奇しき宇宙 集ふ萬に
訓: あずさいの おりなすはねの あいふかく うつくしきそら つどうよろずに
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No.230|植物|Comment(4)|Trackback()
2009/05/10(Sun)19:39
「深き残り香」(ふかきのこりが)
鈴啼きの 鳥声浸る 藍菖蒲 君影想ふ 深き残り香
訓:すずなきの とりこえひたる あおあやめ きみかげおもう ふかきのこりが
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No.229|植物|Comment(0)|Trackback()
2009/04/26(Sun)23:22
「荘厳の珠」(しゃうごんのたま)
黙香の 優しく充つる 辻風に 揺れる石楠花 荘厳の珠
訓:しじまがの やさしくみつる つじかぜに ゆれるしゃくなげ しょうごんのたま
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No.227|植物|Comment(0)|Trackback()
2009/04/13(Mon)00:04
「櫻曼荼羅」(さくらまんだら)
大地に満つ 旧き血潮を 匂ふなら 櫻曼荼羅 裾を拡ぐる
訓: つちにみつ ふるきちしおを におうなら さくらまんだら すそをひろぐる
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No.226|植物|Comment(0)|Trackback()
2009/04/12(Sun)23:49
「鶯の洸」(うぐいすのうみ)
桜壁 優しき菜花 香り立ち 寄せる長閑に 鶯の洸
訓: さくらかべ やさしきなばな かおりたち よせるのどかに うぐいすのうみ
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No.225|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/12/15(Mon)01:39
「密やかに撒く」(ひそやかにまく)
寒風に 朧に揺れる 蔭草の 密やかに撒く 輝きの粉
訓:さむかぜに おぼろにゆれる かげくさの ひそやかにまく かがやきのこな
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No.220|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/12/07(Sun)18:20
「心葉の裔」(こころばのすそ)
深色の 古き扉を 静やかに 往く秋惜しむ 心葉の裔
訓:ふかいろの ふるきとびらを しずやかに ゆくあきおしむ こころばのすそ
No.212|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/30(Sun)11:50
「蛙手」(かへるで)
朱深き 蛙手の葉の 儚きも 群れて激しく 燃ゆる静かに
訓:あけふかき かえるでのはの はかなきも むれてはげしく もゆるしずかに
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No.209|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/30(Sun)11:43
「象の鼻」(ざうのはな)
象の鼻 伸びて啄む 天蓋の 星色に照る 白椛の華
訓:ぞうのはな のびてついばむ てんがいの ほしいろにてる しらもみのはな
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No.208|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/30(Sun)11:36
「薪の灰」(たきぎのはい)
椛葉の 群れて舞ひ降る 宵の空 薪の灰に 狂ふ雅に
訓:もみじばの むれてまいふる よいのそら たきぎのはいに くるうみやびに
No.207|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/30(Sun)11:25
「迷ひ家の地図」(まよひがのちず)
妙見の 道行く空を 見上げれば 星宿繋ぐ 迷ひ家の地図
訓:みょうけんの みちゆくそらを みあげれば せいしゅくつなぐ まよいがのちず
No.206|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/17(Mon)08:26
「凝る秋風」(こごるあきかぜ)
椛葉の 熟れて飾りし 一枚に 凝る秋風 映へゆ斑に
訓:もみじばの うれてかざりし いちまいに こごるあきかぜ はえゆまだらに
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No.201|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/13(Thu)23:43
「迷ひ鬼」(まよひをに)
迷ひ鬼 血彩の群れの騒めきて 願へ涼しき 蟋蟀の聲
訓:まよいおに ちいろのむれのじじめきて ねがえすずしき こおろぎのこえ
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No.200|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:25
「天彦」(あまびこ)
天彦の 山姫慕ひ木魂して 椛を染める 紅き血潮で
訓:あまびこの やまひめしたいこだまして もみじをそめる あかきちしおで
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No.188|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:25
「山姫」(やまひめ)
山姫の 天彦慕ひ恥じらひて 紅葉に初めゆ 愛しき頬を
訓:やまひめの あまびこしたいはじらいて もみじにそめゆ いとしきほほを
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No.189|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:25
「詠ふ幽霊」(うたふいうれい)
秋山の 空夜の杜に想ひ人 慕ひて独り 詠ふ幽霊
訓:あきやまの くうやのもりにおもいびと したいてひとり うたうゆうれい
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No.186|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:23
「赤鬼の翳」(あかおにのかげ)
紅色の 深山に潜む 隠れ鬼 色葉に映る 赤鬼の翳
訓:もみいろの みやまにひそむ かくれおに いろはにうつる あかおにのかげ
No.191|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:12
「秋色の息吹」(あきいろのいき)
灯り葉の 緑に雑じり 戯れて 仄かに沁むる 秋色の息吹
訓:あかりばの みどりにまじり たわぶれて ほのかにしむる あきいろのいき
No.194|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/08(Sat)23:06
「枝垂れ紅葉」(しだれもみじ)
秋風の 戦ぐ古道 穏やかに 枝垂れ紅葉の 揺らぐゆらりと
訓:あきかぜの そよぐふるみち おだやかに しだれもみじの ゆらぐゆらりと
No.190|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/05(Wed)04:03
「金色の森」(こんじきのもり)
秋の野の 暮れに佇む 姫椛 泥みて凍みる 金色の森
訓:あきのやの くれにたたずむ ひめもみじ なづみてしみる こんじきのもり
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No.185|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/05(Wed)03:32
「酒灯り」(さけあかり)
蔭長き 空陽風満つ 丹波山に 芒の伸びて 酒灯り呑む
訓:かげながき そらひかぜみつ たばやまに すすきののびて さけあかりのむ
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No.184|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/03(Mon)17:54
「宵山」(よひやま)
秋虫の 闇に瀬騒ぎ 心地好く 宵山飾る 朱の椛葉
訓:あきむしの やlみにせせらぎ ここちよく よいやまかざる あけのもみじは
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No.180|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/03(Mon)17:36
「息遣ひ」(いきづかひ)
山肌に 聴くは楓の 息遣ひ 凪に囁く 沙羅沙羅々沙羅
訓:やまはだに きくはかえでの いきづかい なぎにささやく さらさららさら
No.179|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/03(Mon)16:56
「紅き折鶴」(あかきおりづる)
秋空に 挙りて散らむ 気まぐれに 舞ひ吹き上がる 紅き折鶴
訓:あきぞらに こぞりてちらむ きまぐれに まいふきあがる あかきおりづる
No.178|植物|Comment(0)|Trackback()
2008/11/03(Mon)16:45
「椛の花」(もみじのはな)
丹波山の 冷みし秋に 煮へ切らぬ 椛の花に 吾が心観ゆ
訓:たばやまの すさみしあきに にえきらぬ もみぢのはなに わがこころみゆ
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No.177|植物|Comment(0)|Trackback()